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デュプイトラン拘縮

デュプイトラン拘縮の概要と主な症状

デュプイトラン拘縮は、手のひらの腱膜が厚く硬くなることで、指が徐々に曲がり伸ばしにくくなる疾患です。特に小指や薬指に多く発生し、進行すると手のひらが収縮し、指が完全に伸びなくなります。痛みは少ないものの、指が伸ばせないことで日常生活にさまざまな支障をきたすことがあります。

デュプイトラン拘縮の原因と発症リスク

デュプイトラン拘縮は進行性の疾患であり、放置すると徐々に指が曲がり、伸ばせなくなるため注意が必要です。主な原因とリスク要因は以下の通りです。

遺伝的要因 家族に同じ疾患を持つ方がいる場合、発症リスクが高いとされています。
性別・年齢 50歳以上の男性に多く発症する傾向があります。
人種的特徴 北欧系の人々に多い疾患ですが、日本人にも見られます。
生活習慣・併存症 糖尿病、アルコール摂取、喫煙歴が発症リスクを高めると報告されています。

デュプイトラン拘縮で現れる症状

初期は自覚症状が乏しいですが、進行するにつれて手を開く動作が困難になります。

初期症状と進行後の状態

初期症状 手のひらに小さなしこり(結節)ができたり、皮膚の引きつれが生じたりします。
進行した状態 指が曲がったまま戻らなくなり、握手や手袋をつける動作などで不便を感じるようになります。
セルフチェック 手のひらを平らなテーブルに置いた際、指がまっすぐ伸びないテーブルトップテストが陽性の場合は治療の適応です。

デュプイトラン拘縮の治療方法

症状の進行度合いに合わせて、保存療法または手術療法を選択します。

保存療法(軽症の場合)

スプリント(装具)を使用して指の拘縮を抑えたり、リハビリを行い、指の可動域を維持したりします。ただし、進行を完全に防ぐことは難しく、症状が悪化した場合は手術が必要になることが多いのが現状です。

手術療法(腱膜切除術)

指が90度以上曲がった場合や、日常生活に支障をきたす場合に検討されます。硬くなった腱膜を切除することで、指の動きを改善させます。

  • 硬くなった腱膜を切除し、指を伸ばせるようにします。
  • 手の機能を回復し、日常生活の動作を改善させます。

手術の具体的な流れ

  1. 麻酔の実施
    伝達麻酔下で手術を実施します。
  2. 腱膜の切除と皮弁術
    硬くなった病的腱膜を切除します。皮膚欠損が生じた場合には皮弁術を併用することもあります。
  3. 術後の固定とリハビリ
    術後は2か月程度装具を装着し、並行してリハビリテーションを行います。

手術適応の判断基準

以下の症状に当てはまる場合は、手術の適応となる可能性が高くなります。

  • テーブルトップテストが陽性(手のひらをテーブルに置いた際に指がまっすぐ伸びない)である。
  • 洗顔の際に指が顔にあたる、手袋がつけにくいなど、日常生活に支障をきたしている

術後のリハビリテーションと再発予防

手術後の再発予防が非常に重要です。術後のケアとして以下の内容を行います。

  • 装具を使用しながら、指のストレッチを継続します。
  • 過度な負荷を避け、徐々に日常動作を回復させていきます。

まとめ

デュプイトラン拘縮は、手のひらの腱膜が硬くなることで指が徐々に曲がり、伸ばしにくくなる疾患です。軽度の場合は保存療法を行いますが、進行すると手術が必要になります。早期の診断と治療が、手の機能を守るポイントとなります。

当院では、デュプイトラン拘縮に対する保存療法・手術療法・リハビリテーションを提供し、患者様の手の機能回復をサポートしています。「指が曲がって伸びなくなってきた」「手のひらにしこりがある」などの症状がある方は、お早めにご相談ください。

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