メニュー

膝の痛みや違和感

膝の疾患と治療法

膝は歩行や体重を支える重要な関節であり、加齢やスポーツ、過度な負担によって障害が起こりやすい部位です。 膝の疾患やケガが進行すると、歩行困難や関節の変形を引き起こし、日常生活に大きな影響を及ぼします。近年では、**PRP療法(自己多血小板血漿療法)**が、膝の痛みの軽減や組織の修復を促進する治療法として注目されています。ここでは、代表的な膝の疾患とその治療法について解説します。


膝の代表的な疾患と症状

変形性膝関節症(膝OA)
概要
  • 膝の軟骨がすり減り、関節の変形や痛みが進行する疾患
  • 加齢や肥満、過去の外傷がリスク因子
主な症状

✅ 膝の痛み(特に歩き始めや長時間の歩行後に悪化)
✅ 関節の腫れ・こわばり(朝起きたときなど)
✅ 進行すると膝が曲がり、歩行が困難になる

治療法

保存療法:リハビリ・鎮痛薬・体重管理・ヒアルロン酸注射・PRP療法
手術適応:痛みや変形が進行し、日常生活に支障をきたす場合


半月板損傷
概要
  • 膝のクッションの役割をする半月板が損傷する疾患
  • スポーツや加齢による変性が原因となることが多い
主な症状

✅ 膝の痛みや腫れ(特に膝を曲げ伸ばしすると痛む)
✅ 膝の引っかかり感や動作時の違和感
✅ 進行すると膝がロックされ、動かなくなる(ロッキング現象)

治療法

保存療法:リハビリ・鎮痛薬・装具療法・PRP療法
手術適応:ロッキングがある場合や、痛みが持続する場合


前十字靭帯(ACL)損傷
概要
  • 膝関節の安定性を保つ前十字靭帯が断裂する疾患
  • スポーツ(特にサッカー、バスケットボール、スキー)で多発
主な症状

✅ 膝がグラつく感じ(不安定感)
✅ 膝の腫れや痛み(受傷直後に強くなる)
✅ 膝をひねる動作で痛みが悪化

治療法

保存療法:リハビリ・装具療法
手術適応:スポーツ復帰を希望する場合や、膝の不安定性が強い場合


後十字靭帯(PCL)損傷
概要
  • 後十字靭帯が損傷し、膝が後方へずれる疾患
  • 交通事故や転倒による膝の強打で発生
主な症状

✅ 膝の腫れや痛み
✅ 階段の下りやジャンプ時に膝が不安定になる
✅ 進行すると膝のぐらつきが強くなる

治療法

保存療法:リハビリ・装具療法・鎮痛薬・PRP療法
手術適応:膝の不安定性が強く、スポーツや日常生活に支障がある場合


PRP療法(自己多血小板血漿療法)とは?
概要
  • 患者自身の血液から血小板を抽出し、損傷部位に注射する再生医療
  • 組織の修復や炎症の抑制を促進し、痛みを軽減
  • PRP療法は保険適応外のため、自費診療になります
対象となる疾患

✅ 変形性膝関節症(軽度~中等度)
✅ 半月板損傷(保存療法の補助として)

期待できる効果

炎症を抑え、痛みを軽減
組織の再生を促進し、治癒を早める
副作用が少なく、安全性が高い


まとめ

膝の疾患は、放置すると歩行困難や関節の変形につながるため、早期の診断と適切な治療が重要です。
特に、変形性膝関節症や半月板損傷は、進行すると人工膝関節置換術や関節鏡視下手術が必要になることがあるため、初期段階でのリハビリや保存療法が推奨されます。
また、近年ではPRP療法が、膝の痛みを和らげる新たな治療法として注目されており、保存療法と組み合わせることでより良い結果が期待できます。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME