ひざ・足の症状と治療について
ひざや足の痛みは、歩行や運動による負担、加齢、スポーツによる外傷、生活習慣の影響などが原因で発生しやすい症状です。特にひざ関節は体重を支える重要な部位であり、痛みや違和感があると歩行が困難になり、生活の質(QOL)が低下することがあります。

ひざ・足の代表的な疾患と症状
変形性膝関節症
概要
- 加齢や肥満、過去の外傷によって膝軟骨がすり減り、炎症を起こす疾患
- 特に中高年の女性に多く、歩行時の痛みやこわばりを伴う
治療法(保存療法)
鎮痛薬(消炎鎮痛剤・湿布)
ヒアルロン酸注射(関節の潤滑を改善)
運動療法(太もも周囲の筋力強化)
膝半月板損傷
概要
- 膝のクッションである半月板が損傷し、痛みや引っかかりを生じる
- スポーツや加齢による摩耗が原因
治療法(保存療法)
装具療法(膝サポーター)
リハビリ(関節可動域の維持・強化)
手術適応(関節鏡視下手術):痛みが強く、日常生活に支障がある場合
足底筋膜炎
概要
- 足の裏にある筋膜が炎症を起こし、かかとの痛みを引き起こす疾患
- 長時間の立ち仕事や運動、肥満がリスク要因
治療法(保存療法)
ストレッチ(足底の柔軟性を高める)
インソール(足への負担を軽減)
消炎鎮痛薬(痛みの管理)
モートン病
概要
- 足の指の間(特に第3-4趾の間)に痛みやしびれが生じる疾患
- ハイヒールや合わない靴の使用が原因となることが多い
治療法(保存療法)
足底パッド・インソールの使用
靴の見直し(幅の広い靴を選ぶ)
神経ブロック注射(痛みの軽減)
ひざ・足のリハビリの重要性
リハビリの目的
✅ 関節の柔軟性を保ち、痛みを軽減
✅ 筋力を強化し、歩行の安定性を高める
✅ 適切な靴やインソールで足への負担を軽減
主なリハビリ方法
ストレッチ・可動域訓練:関節の柔軟性を改善
筋力トレーニング:膝周りや足底の筋肉を強化
歩行指導・靴の調整:足のアーチを維持し、負担を減らす
まとめ
ひざや足の痛みは、日常生活や運動の影響を受けやすく、適切な治療が必要です。 初期の段階で治療を行うことで、症状の進行を防ぎ、快適な歩行を維持できます。
当院では、保存療法を中心に、必要に応じた適切な治療を提供しています。 「歩くとひざが痛い」「かかとの痛みが治らない」「足にしびれがある」 などの症状がある方は、お気軽にご相談ください。