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リウマチによる手の関節障害

リウマチによる手の関節障害について

関節リウマチ(RA)は、自己免疫の異常により関節に炎症が生じ、痛みや腫れ、関節の変形を引き起こす慢性疾患です。特に手や指の関節が影響を受けやすく、進行すると関節の機能障害を伴うことがあります。

リウマチの初期段階では、手指のこわばりや軽い痛みが特徴的ですが、進行すると関節の破壊が進み、日常生活に支障をきたします。早期の診断と適切な治療が重要であり、当院では保存療法に加え、手術治療や専門的なリハビリを提供することが可能です。


リウマチによる手の関節障害の特徴

主な症状

朝の手指のこわばり(30分以上続くことが多い)
手指や手首の関節の痛みと腫れ
握力低下(ボタンを留める、ドアノブを回すなどが困難になる)
進行すると関節の変形(スワンネック変形・ボタンホール変形)

影響を受けやすい関節

指の関節(PIP・DIP関節)
手首関節(手関節の可動域が低下)
母指CM関節(親指のつけ根に痛みが出る)


リウマチによる手の関節障害の進行と治療法

初期(関節の炎症が中心)
特徴
  • 関節の腫れや痛みがあり、朝のこわばりが続く
  • レントゲンではまだ関節の破壊は見られない
治療法

抗リウマチ薬(DMARDs)や生物学的製剤の使用
装具療法(関節の安定化を図る)
リハビリ(関節の可動域を維持)


中期(関節の破壊が進行)
特徴
  • 関節の変形が始まり、動作が制限される
  • 痛みが強まり、握力の低下が顕著になる
治療法

抗リウマチ薬の継続
ステロイド注射(炎症を一時的に抑える)
手術(滑膜切除術や腱移行術)


末期(関節の変形が進み、機能障害が顕著)
特徴
  • 手指の変形が進み、日常生活に支障が出る
  • 関節の可動域が極端に制限される
治療法

関節形成術(変形を矯正し、機能回復を図る)
人工関節置換術(重度の関節破壊に適応)
関節固定術(痛みの強い関節を固定し、安定性を確保)


手の関節障害に対するリハビリと手術治療

リハビリの目的

関節の可動域を維持・改善
筋力を強化し、日常生活の動作を向上
装具を活用し、関節の負担を軽減

手術治療の選択肢

滑膜切除術(関節内の炎症を抑える)
腱移行術(損傷した腱を補強し、動きを改善)
人工関節置換術(変形が進行した場合の最終的な選択肢)

当院では、手外科専門医による手術治療やリハビリテーションが可能です。


まとめ

リウマチによる手の関節障害は、早期の治療によって進行を抑え、関節の機能を維持することが可能です。炎症が進むと、手指の変形や可動域の制限が強くなり、日常生活に支障をきたすため、適切な治療とリハビリが必要です。

当院では、保存療法から手術療法まで対応し、患者様の症状に応じた最適な治療を提供しています。

「手指のこわばりが続く」「関節の痛みが取れない」「日常生活に支障が出てきた」 という方は、お気軽にご相談ください。

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